「まだまだあぶない刑事」プロデューサーの近藤正岳です。
市来さんのブログが始まり、現場レポートの臨場感が撮影当日を思いださせてく
れます。
で、せっかくですから近藤のほうからクランクインの現場に向かう前の舘さん柴
田さんの様子を付け加えておきたくなって、飛び入り参加しておきます。
なぜ舘さんが恭兵さんを見て感動したのか?
クランクイン当日、野毛の現場までは少し離れた丘の上のホテルが着替えやメイクをする場所、そこにオンタイムで舘さん柴田さんが到着。
舘さんはいつものとおり専用キャンピングカーの中でバスローブ姿でコーヒーを
啜って寛いでいる。
が、実は久々の「あぶ刑事」の撮影で緊張していた。
今回、舘さんとのシナリオ打ち合わせはいつもと較べて入念に行なわれた。
シナリオは準備稿から決定稿に書き直されていく段階では、矛盾が生じてきたり
解かりにくい個所もあるものなのです。
時間をかけて、それらを徹底的に舘さんは検証していく。
そこには「僕のあぶ刑事のテーマはふたつ、スタントなしで手放し運転のハー
レーからショットガンを撃つこと、謎の女とのラヴシーン」とジョークまじりで
対応するクールな舘さんとは違った何かがあった。
「FOREVER」から7年経っているのだ。
今の「あぶ刑事」はこれで良いのか? 鷹山敏樹はいかにあるべきか?それは皆に受け入れられるのか?
いろいろな思いがあったはず。
例えば、
遊園地で爆破が起こった後、タカ&ユージは犯人を追い、トオルが爆破地点に向
かうため反対のほうに走る。
ここは一気に話を進める為に細部よりスピード感を優先する、だからトオルは残らない、すくなくとも今までの「あぶ刑事」は―― 。
「何のためにトオルは現場に止まるんだ」
「現場保持の為・・・でしょ?」
「『あぶない刑事』でかつて現場保持をしたことがあっただろうか?」
舘さんのなかでいわゆるリアリティと「あぶ刑事ワールド」の掟が交錯する。
このやりとりは撮影稿で冒頭ちかくの鹿沼の台詞にしっかり反映させました。
ということがあって、また話は初日に。
キャンピングカーのなかで舘さんが「シナリオについてまだ言いたいことがある
んだけど・・・」呟きとともにタバコの紫煙を吐いた。
その時、恭兵さんが部屋で支度を終えてホテル前に現れた。
近藤は今回「まだまだあぶない刑事」クランクイン前、顔合わせや衣裳合わせで
何度もあっているのに、スタンバイしてそこにいるのは大下勇次、その人。
キャンピングカーに軽いあしどりで近づきドアを開けてユージは手を差し出す。
握手したのは鷹山敏樹、に見えた。
「おはようございます」
「宜しくお願いします」
ちょっとそれは鳥肌もののシーンだった。
ユージは挨拶を終えて去り、残ったタカの心が緩んで舘さんに言わせた台詞、
「不満は山ほどあるが、不安は一切なくなった」
――シニカルなタカの台詞のような言葉を少しおどけた口調で言ってみる舘さん、実は深く深く感動していた。
というわけ。
舘さんのシナリオについての不満はクランクイン前の不安が産んだものではと今は思っています。ま、でも主役を安心させるシナリオを最初から作らねばとプロデューサーとして反省。
ともあれ、こうして「まだまだあぶない刑事」は走り始めたのです。
これからもときどき飛び入りします。ヨロシク!
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もの凄くコアなネタでドキドキします。
やっぱりタカとユージは二人で1つなんだなぁと思いました。
新作期待してます(≧Å≦*)ノ
ユージかっこいい!!
by ユージ大好き!! (2005-08-31 11:40)
私にとって、タカとユージは野球で言う"ON"と同等の存在です。
前売り券、買いました。公開が待ち遠しいですね。
ワタクシ、トラックバックのやり方がよくわからないのですが、もし、よければ、私のホームページhttp://pksp.jp/wander221/とブログhttp://yaplog.jp/wander30/へお越し下されば、さいわいです。
by 徳田新之助 (2005-08-31 12:43)
俳優、舘ひろしと刑事タカの切り替わり、いろんな意味でプロはすごいなぁ、そんな気にさせるやり取りですね。
デカログ、更新を楽しみにしてます。
前売り券、買いに行ってきます~。
最近、劇場版を昔のから順に見てます。タカもユージも若いですw
by 祐青 (2005-08-31 13:34)
うぅ今回コメント一番乗りになれなかったぁ残念。
毎回1番狙ってたんだけどなぁ
ぞくぞくしながら読みました。
「アブデカ精神」はまだ薄れてはいないと痛く感動。
そして舘さんの意気込みを凄く感じます。
こんなに真剣に作られていくからこそ良いものはつくられるんですよね。
鹿沼のセリフ要チェックします!!
http://ameblo.jp/maguroofblog/
by maguro (2005-08-31 13:38)
つい1週間前「あぶない刑事」のファンになりました。それから毎日あぶ刑事のビデオ見ています。まだ未知のビデオが死ぬほどあるって幸せです!!本当に!!そんなファンが楽しみにしていることのひとつは、撮影のときの様子や、タカさんとユージさんの普段の様子などです!メイキング大歓迎。どんどんおしえてくださーい!
by ヒメ (2005-08-31 18:21)
舘さんと恭兵さんってホント「タカ&ユージ」なんですね・・・
恭兵さんはどの番組でも自分のワールドに引き込んでしまう感じがしますが「あぶデカ」はちゃんと2人で一つの世界があって、かわいさとか優しさとかもちろん格好良さを引き出し合ってるんですよね。顔がゆるんできます。
by まうすきっど (2005-08-31 22:04)
不満はなくなった
さすが舘さん!な台詞で感動しました。恭様もかなり余裕なかんじ。今回も楽しませてくれそうですね。
前売りかいました!公開楽しみです!
また覗きにきます。タカ&ユウジの様子たくさん教えてくださいね。
by asuka (2005-08-31 22:06)
舘さんにそんな不安があったなんてつゆ知らず・・・。
でも、7年という月日はそう短いものではないですよね。
ちょっと違うのかもしれないけど、同窓会で何十年ぶりに同級生と会うような感じなのかな??会うまでは「おばさんになった」とか「太ったな」とか言われたらショックだなーなんていろいろ考えちゃうんだけど、いざ会ったら「なんだ、変わんないじゃんかー!!」なんてすぐに昔に戻れる・・・そんな感じ???
どんなタカとユージがスクリーンに帰ってきたのか楽しみです。
きっと「なんだ、変わんないじゃんかー!!」なんでしょうね(笑)
by まう姉 (2005-08-31 23:06)
鳥肌がたちます
by ■ブラック無糖■ (2005-09-01 00:30)
今日はじめてアブデカブログに来ました。
小学校のころから、あぶデカの大ふぁんでした。
また、タカとユージに会えるかと思うと、いてもたってもいられない、青春の一ページをめくるようなそんな気持ちになります。
トオルちゃん、カオルちゃんの活躍もブログで
リポートされることを楽しみにしています!
ほんとにカオルちゃんの女っぷりには
あこがれたなぁ。。。。あの頃のカオルちゃんの年齢に
近づいちゃいましたよ・・・
by (2005-09-01 02:58)
子供の頃からの憧れ。タカ&ユウジ。
あぶない刑事は私の青春そのもの。
あこがれてデカをめざしたものの・・・
今は普通のサラリーマンです。(汗)
by もりっち (2005-09-01 04:42)
始まる前は、そんなヤリトリがあったんですね・・。
やはり舘さんと恭様は「タカ&勇次」ですね。やはり
2人は名コンビだと思います。これからもタカと勇次の様子を
教えてください!
by イトッチ (2005-09-01 08:06)
おハロー☆3夜連続であぶ刑事特集を
勝手に家でヤッてました(笑)
映画を毎晩観てたの♪
ヌェー、後悔が待ち遠しいゼー!!
正直、7年前の映画ゎリァリティに欠けるょね。
まぁ、それこそがあぶ刑事なんだけろ(≧∇≦)
今回どんな仕上がりになってるか、まぢ期待デス!!
ヌェー!!
by ゆっき(名古屋) (2005-09-01 21:25)
あぶデカが帰ってきたぁ~~~~うれすぃ・・・
私のあぶデカを観るこだわりは横浜の映画館でってことです。
地元の映画館で観てもいいんだけどねぇ~なんとなく(・・。)ゞ テヘ
公開、楽しみにしてまーっす!!
by hassy (2005-09-01 23:34)
現場にいたスタッフさんでなければ
感じることのできない空間や想いが
伝わってきました。
今後も『デカログ』、期待してます。
by めろんぱん@栃木 (2005-09-02 10:40)
近藤正岳様
素敵なお話ありがとうございます。
「舘さんのシナリオについての不満はクランクイン前の不安が産んだものではと今は思っています。ま、でも主役を安心させるシナリオを最初から作らねばとプロデューサーとして反省。」
この言葉ぐっときました。
こんな風に考え反省される近藤プロデューサーや素晴らしいスタッフの方に支えられてるからこそいい作品が出来るんだと思います。
そんな作品が見られて幸せです。
公開楽しみにしています。
録れるんですよね。
by お組 (2005-09-02 16:56)
小学生の頃 あぶない刑事と出会いました。前回の作品からもう7年もたってしまいその間に私は結婚をして主婦になってしまったけど、やっぱり タカとユージの大ファンです
by なーたん (2005-09-05 19:40)
中2の時 あぶ刑事が始まって以来のファンです。
当時うちにはまだビデオもなくて、「死闘」をカセットテープに録音して、何度も聞きました。その年のお正月にお年玉でビデオを買ってからは録画して、台詞を覚える程見ました。今年、テレビ版・映画版の全てのDVDを買いましたが、「死闘」のテープは今も大事に持っています。
タカ&ユージにまた会えるのが心から嬉しいです。
早く会いたいよ。
by けんちゃん (2005-09-06 00:46)